堆積したがれき撤去、宮城県に要望 貞山運河ネット

仙台湾岸の貞山運河をまちづくりに生かす一般社団法人「貞山運河ネット」(名取市)は19日、東日本大震災の津波で新堀(仙台市宮城野区、若林区)に堆積したがれきや土砂の撤去などを県に要望した。

 貞山運河ネットによると新堀は水深が浅くなり、漁船や周遊船の運航に支障が出ているという。同ネットは観光振興に向けた船着き場の増設と、農業排水や水流の停滞で悪化している水質の改善も求めた。

 県庁で千葉衛土木部長に要望書を手渡した桜井広行会長は「運河ににぎわいを取り戻したいが、民間だけでは物事が進まない。県の助けや理解を得て、観光資源として大事にしたい」と望んだ。

 千葉部長は「がれきが一部取り残されており、本年度も撤去する。漁業者と現場を確認して今後の計画を立てたい」と説明。船着き場増設や水質改善については、仙台市などと連携して対応する考えを示した。

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