女子体操の宮川紗江からパワハラを告発された日本体操協会の塚原光男副会長と塚原千恵子女子強化部長が31日、書面で見解を発表。朝日生命体操クラブへの勧誘は完全否定し、「五輪に出られなくなるわよ」発言についても「伝えたのは事実」としながらも正式には「グラスゴー以来活躍できていない、だんだん成績が落ちてきているでしょう。そしてこのような成績や現状のままだと五輪に出られなくなるわよ」という内容だったと説明した。
報道各社に送られたFAXは全部で5枚。まず最初に「18歳という宮川紗江選手にこのような会見をさせてしまったことにつきましても、私たちにも責任があることは確か」と謝罪があった。
その後、「1 塚原千恵子の言動について」「2 塚原光男の言動について」「3 今回の件及び今後について」と3つに分けて説明。
千恵子氏の「私は速見より100倍よく教えられる」と発言したことには、速見コーチが暴力行為があったことから「あのコーチはだめ」と言ったことは認めたが、「100倍よく」とは言っていないと否定。朝日生命への勧誘もしていないとした。
「五輪に出られなくなる」とした発言についても「グラスゴー以来活躍できていない、だんだん成績が落ちてきているでしょう。そしてこのような成績や現状のままだと五輪に出られなくなるわよ」という文脈だったと説明した。
また海外派遣や五輪選考についても「私の一存ですべてが決まるわけではなく」と否定。宮川に対し高圧的な態度で迫ったとされることには「宮川選手に対して思わせてしまったのであれば私の態度に問題があったと考えており大変申し訳ない」としたが、宮川との会話の録音があるとし「お聴き頂ければ、私が決して高圧的な態度ではないということはお分かり頂ける」と自信も見せた。