塩害越えバラ鮮やか 仙台で震災復興祈念まつり

東日本大震災で津波被害を受けた仙台市若林区の市農業園芸センターで、「震災復興祈念バラまつり」が開かれている。まつりの開催は震災後、初めて。塩害を乗り越えたバラが色鮮やかに咲きそろった。
 約1400平方メートルのバラ園に植えられた国内外の200種、計1200株が赤やピンク、白など色とりどりの花を咲かせた。初日の8日に訪れた人はバラの香りを楽しんだり、記念写真を撮ったりした。
 同区のデイサービスセンター利用者約20人を引率して訪れた看護師海老田良子さん(56)は「震災の跡を感じさせず咲くバラに元気をもらった。利用者の表情も豊かになった」と話していた。
 市農業園芸センターは最大約1メートル浸水し、一部施設が昨年10月に再開。バラ園も被災したが、枯れたバラは20株ほどだった。職員が刈り込みなどの手入れを続け、まつりに間に合わせた。
 センターは17日までのまつり期間中の週末、バラの栽培講座や米粉を使ったピザ作り教室などを開く。開園時間は午前9時~午後4時。入場無料。連絡先はセンター022(288)0811。

タイトルとURLをコピーしました