宮城県塩釜市の明豊漁業のカツオとビンナガマグロの一本釣りが17日、資源管理や環境保全に配慮した漁業にお墨付きを与える国際機関「海洋管理協議会」(MSC)の認証を取得した。
認証を受け、漁獲物に「海のエコラベル」を付けて販売できる。消費者は、購入を通じて持続可能な漁業の普及に貢献できる仕組み。明豊漁業は震災後の2012年に設立。2隻が審査の対象で、年間漁獲量は2種合計で約3000トン。
認証されていない商品が紛れ込まないよう管理していることを確認する「加工・流通過程の管理(CoC認証)」を、親会社の水産加工「明豊」が既に取得。明豊漁業の松永賢治社長は「一本釣りのカツオとビンナガマグロを市場に普及させたい」とコメントした。
MSCの認証を受けた漁業は京都府のアカガレイ漁、北海道のホタテ漁に続き国内3例目で、東北初。