塩釜市魚市場で4日、初競りが行われ、マグロやカジキなど約48トンが計9246万円で競り落とされた。このうちクロマグロの水揚げは184本で、最高値は1キロ7000円、平均価格は前年を581円上回る4537円だった。円安で輸入マグロが減った影響で、昨年から高値が続いている。
初水揚げに合わせて恒例の「初売りの儀」も開かれ、佐藤光樹市長や買い受け人ら約50人が出席。入港した大分県などのマグロはえ縄船7隻の船主に縁起物の熊手やお神酒が贈呈され、手締めで豊漁と海上安全を祈願した。鏡開きはコロナ対策のため今年も取りやめた。
競りを管理する「みなと塩釜魚市場」の志賀直哉社長(75)は「前年並みの初水揚げで、喜び半分、 安堵 半分といったところ。今後は産地間競争が激化する。昨年実績を超える年間水揚げ高100億円を目指したい」と語った。