All About ニュース編集部は全国10~70代の男女500人を対象に、「洗濯機に関するアンケート」を実施しました。本記事ではその結果から、「壊れにくいと思う洗濯機のメーカー」ランキングを紹介します。
さらに、調査で判明した結果について、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志さんに解説してもらいました。
第2位:日立
2位は、「日立」でした。
1952年に第1号洗濯機「SM-A1」を発売した日立。同社の洗濯機開発で有名なものの1つが、衣類のからみを抑制する「からまん棒」です。1982年に発表した同シリーズは、洗濯機の高速回転による布地の痛みが悩みとなっていた時代に、洗濯槽の中心に棒を立てて別の水流を作り出す仕組みを採用した、画期的なものでした。現在も「ビートウォッシュ」「ビッグドラム」など、複数のシリーズを展開しています。
広告アンケート回答を見ると、「メーカー保証がしっかりしているのは製品への自信の表れだと思います」(50代男性/北海道)、「現在使っている洗濯機が日立製で、10年以上使っているが問題が無いから」(40代男性/青森県)といったコメントが寄せられていました。
第1位:パナソニック
1位は、「パナソニック」が選ばれました。
70年以上にわたり、さまざまな「世界初」や「業界初」となるような独自機能を生み出してきたパナソニック。2013年にはグローバル生産累計1億台を突破しました。現在のラインアップを見ると、同社独自の清潔イオンである「ナノイーX」を搭載したモデルや、スッキリと汚れを落とす「スゴ落ち泡洗浄」が魅力のモデルが印象的です。
自由回答を見ると、「特にパナソニックは壊れにくいと思う」(30代女性/福岡県)や、「金額が少し高い分性能もしっかりしてるし壊れにくいと思います」(20代女性/愛知県)、「古い時代からの信頼されたメーカーだから」(60代女性/愛知県)といったコメントが寄せられていました。
専門家は結果をこう見る!
今回の調査で判明した結果について、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志さんに解説してもらいました。
●安蔵さんのコメント
「パナソニックは1973年から静岡県の洗濯機専用工場で洗濯機を50年以上にわたって製造しており、機械化や自動化を積極的に採用することで製造のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推し進めています。また、金属加工などの工程から組み立て工程、使用環境に合わせた品質試験まで一貫生産体制を採っている点も特徴です。『壊れにくさ』という点で見ると、品質試験では全製品に水を実際に入れて水漏れが起こらないかどうかを検査するだけでなく、洗濯機で1番負荷のかかる脱水運転も行い、おもりを入れた状態で余計な負荷をかけ、振動や音をチェックするといった試験も全数行っているとのことです。
製造ラインでは1つ1つの製品に製造番号などの情報を管理できるタグが付けられており、何か不具合が生じた場合は計測データや検査データなどをチェックできる品質トレーサビリティも実現しています。製造から検査まで一貫した生産体制を採ってトラブルが生じないようなものづくりをしていることから、『壊れにくい』という印象が持たれているのではないかと思います」
※コメントは全て原文ママです
この記事の回答者:安蔵靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
(文:All About ニュース編集部)