売れば100万円も儲かる「意外なもの」…不用品をお金に換える「すごい裏ワザ」があった!

「そのうち捨てよう」。タンスの奥底や物置きの片隅には、そう思って捨て置かれたままの不用品が必ずあるはずだ。それらの中に「お宝」は潜んでいる。前編記事『売れば「100万円」も儲かる…正月しか使わないのに3万円になる「意外なもの」』に引き続き、売って得する意外なモノとノウハウを紹介する。

中国富裕層に人気の切手

押し入れの奥に片づけてあるファミコンソフトにも、「お宝」は潜んでいる。中古ゲームを扱う「スーパーポテト 池袋ゲーム横丁店」店員が話す。

「ファミコンソフトでよく動いているのは『ドラクエ』や『マリオ』なのですが、流通量が多いため、意外と安い。その中でも、とりわけ高額で取引されているのが『ロックマン』です。シリーズ最初の作品はファンが多く、箱と説明書がついた美品であれば5万2000円で買い取っています」

プレミア切手といえば、「見返り美人」や「月に雁」が広く知られている。しかし、海外の切手にまで食指が動いていた人がもし身内にいたら、中国の「赤猿」に注目したい(タイトル右上)。シートではなくバラ(1枚だけ)であっても、保存状態がよければ15万円で買い手がつくかもしれないからだ。

買取価格の比較サイト「ヒカカク!」を運営する、ジラフ社長の麻生輝明氏がいう。

「文化大革命の際、中国ではコレクションとして切手を持つことが禁止されていました。その騒乱の名残ある1980年に発売され、美術的な価値が高いと評価されているのが『赤猿』なのです」

朱色の背景に金色の顔が描かれた縁起よさげな配色とユニークな絵柄は、国内の切手買取業者だけでなく、投機目的で購入したがる中国人富裕層の需要も多い。

「もともと発行点数が少なく、しかも猿の体の毛が一本一本丁寧に描写され、完成度の高い逸品とされています」(麻生氏)

海外からも高い人気を誇るウイスキー

中国に限らず、海外から熱狂的な支持を集めているのが、ジャパニーズウイスキーとして名高い『山崎12年』だ。頂きものの酒を飲まないままの人も多いかもしれないが、近年、ウイスキーやブランデーといった酒は、高品質な嗜好品、コレクター品として高い人気を誇っている。買取市場でも活発に取引されており、死蔵させておくのはもったいない。

総合リユースサービス「バイセル」の査定士・小林佑弥氏が話す。

「ウイスキーは海外に流れるものも多く、品薄状態が続いています。市場での価格は高騰しており、『山崎12年ピュアモルト』でしたら2万円で買取られることもあります」

金の卵は骨董品にあり

海外からの熱い視線は、骨董品や伝統工芸品にも注がれている。

甲冑や刀剣類、茶道具など、日本ならではの代物も儲かる「金の卵」だ。小林氏が続ける。

「大河ドラマや戦国時代をモチーフにしたゲームの影響で、コレクションしている人が増えています。そうした中、実家に眠っていたという甲冑に15万円の値がついたケースがあります。

実際に私が出張買取したのは、一般的な日本刀よりも短い50~60cmの脇差です。保存状態や刀工の名前の有無なども影響するため一概には言えませんが、その時は2万円の値をつけさせていただきました」

貴金属なら、今は1gが9000円を超え、史上最高額を推移している金がおすすめだ。

「出張買取の際、『おばあちゃんのが取れたから』と言って、金歯や詰めものの入った袋を差し出されることがあります。小さいものでも数千円になります」(小林氏)

タレント愛用の人気カメラ

カメラでは、これまでLeicaが高額取引されてきた中、ここ数年注目を集めているのが、Contaxのコンパクトフィルムカメラだ。タレントの星野源や錦戸亮が愛用していることで一躍、火がついた。

「モデルや表面のカラーによって上下しますが、買取額は5万円を超えることもあります」(同)

手近な家電では、エアコンやテレビなどリモコンのニーズは高い。壊れたり失くしたりした人が欲しがるからだ。

儲ける際の注意点

季節ものの雛人形の場合、伝統技法を受け継ぐ雛人形作家が手掛けたものであれば、5万円といった高値での買い取りも期待できる。

最後に、儲ける際の留意点をひとつ。着なくなった衣類や日用品など、不用品を販売した場合は非課税となる。しかし、売却益が一点30万円、年間の合計で50万円を超える貴金属や骨董品等は確定申告が必要なケースもある。

これに気をつけながら、上の表のアコースティックギター5万円、ダウンジャケット7万円など高額なモノから低額なモノまでうまく売れば、100万円の儲けは可能だ。ぜひやってみてほしい。

「週刊現代」2023年4月15・22日号より

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