売れるパッケージ考えて 経産局が全国初の試み

「商品には自信があっても、売り出し方が不得手」という東北の中小食品製造・販売業者をデザインの力で支援しようと、東北経済産業局は、6県企業の特色ある10商品のパッケージデザインを募集している。作品はプロのデザイナーが審査し、優れたデザインについては商品への活用を目指す。企業とデザイナーをマッチングさせる取り組みで、全国の経産局で初めての試みになる。
 「おいしい東北パッケージデザイン展2014」と題し、企業の応募商品から表の10点を選定した。
 一般と学生の2部門でデザインを募集、点数に制限はない。「おいしい東北-」のホームページ(HP)で対象商品の特長や価格、企業側の要望などを確認できる。10月10日までにHPからエントリーし、11月4日までに立体ダミーなどの形で作品を提出する。
 審査は、2001年の宮城国体公式ポスターを手掛けた仙台市のアートディレクター畠山敏さんや日本グラフィックデザイナー協会加盟のデザイナーらプロと、参加企業の関係者らが担当する。
 最優秀賞(1点)優秀賞(各商品1点)、入選作を選定し、仙台市で11月28日~12月1日に発表展示する。その後企業と応募者が実用化に向けた話し合いを進め、来春をめどに商品化を目指す。
 対象商品の一つ、「サバだしラーメン」を製造する山徳平塚水産(石巻市)の平塚隆一郎社長は「対象は今冬に発売を予定する新商品。常温で持ち運べるのでお土産として売り出したい。コスト面の制限はあるが、実用的でおしゃれなデザインをお願いしたい」と期待する。
 事業は経産局が一昨年から始めた地域ブランド創成支援事業がきっかけだった。東北経産局の担当者は「東北の魅力を輝かせる作品をたくさん寄せてほしい」と呼び掛けている。20140919-e2.jpg

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