変わりゆく街並み、1万点の写真が伝える 仙台文学館で3月21日まで展示

 仙台市の変わりゆく街並みを写真で記録するプロジェクト「仙台コレクション」の写真展が、仙台文学館(青葉区)で開かれている。古い食堂や理髪店、人けのない廃屋、横町の路地など、懐かしさを感じさせるモノクロの風景写真1万点を展示する。

 在仙の写真家7人が中判フィルムカメラやデジタルカメラを使い、2001年~22年に撮影した。記録に努め、奇をてらわずに正面から捉えてある。

 会場を訪れた太白区の会社員渡辺良浩さん(35)は「今はなくなった商店の写真を見つけ、子ども時代の記憶がよみがえった」とうれしそうだった。

 プロジェクト代表で写真家の伊藤トオルさん(59)は「仙台の街並みを隅から隅まで記録できた。それぞれの思い出の場所を探してほしい」と語った。

 熊谷達也さんら在仙の作家や漫画家が思いを寄せた寄稿文なども展示している。3月21日まで。月曜と1月26日、2月24日は休館。入場料一般580円、高校生230円、小中学生110円。

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