東北にやっと本格的な夏が到来した。仙台管区気象台は3日、東北が梅雨明けしたとみられると発表した。南部は平年より9日、北部は6日遅い。東北の梅雨明けが8月にずれ込んだのは2008年以来。南部は1951年からの統計史上5番目の遅さとなった。
気象台によると、3日は南部で曇りの所があったが、北部を中心に晴れ、向こう1週間も高気圧に覆われ晴れる見込みで梅雨明けと判断した。
ことしの梅雨入りは南部、北部ともに6月18日。平年より南部は6日、北部は4日遅かった。梅雨の期間は47日間で、平年より3~4日間長かった。
梅雨入りが遅めだったため、6月は前線の影響を受けた期間が短く、東北6県の6月の降水量は平年の41%と統計開始以来最も少なかった。
逆に7月は前線が東北に停滞した影響で大雨の日が続き、平年の182%と史上最多を記録。山形県を中心に各地で豪雨被害が相次いだ。
県庁所在地の期間中の雨量(速報値)は青森159.5ミリ、盛岡503ミリ、仙台365.5ミリ、秋田577ミリ、山形455ミリ、福島379ミリで、盛岡と山形、秋田は平年と比べ2倍前後の雨量を観測した。
ことしは関東甲信地方が7月6日、史上4位タイの早さで梅雨明け。東北の梅雨明けとの差は28日間となり、史上最長だった。
ずっと梅雨空続きだった仙台市内もこの日は夏の青空が広がった。日中の最高気温は平年並みの28.4度に達し、JR仙台駅前では日差しに生徒たちの白いシャツが映えた。