宮城県白石市鷹巣東の「ホワイトキューブ」を管理運営している同市文化体育振興財団は7月30日、初の音楽祭「キューブで夏フェス」を開く。演歌の神野美伽さんをはじめとする豪華な顔触れが昼と夜の計2回公演。地元菓子店や飲み物の屋台も数多く出店し、城下町の夏をにぎやかに盛り上げる。
ホワイトキューブは1997年5月に開館。最大610人収容のコンサートホールを備え、白石地方の文化の殿堂として定着したが、音楽祭と銘打ったイベントは初めてとなる。
昼の部は全国大会の優勝歴がある民謡の佐藤幸江さん(白石市在住)と、2年前にキングレコードからデビューした演歌のこおり健太さん(相馬市出身)の舞台で幕開け。円熟味を増す神野さんがギタリストのアントニオ古賀さんとともに登場し、地元期待の若い2人の後を継ぐ。
夜の部はシンガー・ソングライターの坂本サトルさん、ロックの山口洋さん、ボタンアコーディオンの桑山哲也さん、ブルースのリクオさんら。
さまざまな音楽シーンで活躍するアーティストをそろえ、幅広い年代に楽しんでもらえる構成とした。神野さん、古賀さんも昼の部に続いて出演し、ステージを締めくくる。
会場内の1階ロビーと2階ラウンジには、特産の温麺(うーめん)をはじめ、アイスクリームや和菓子、洋菓子、ハーブ茶など地元業者の屋台が多数出店する。
家族や友人に焦点を当てた「とっておきの笑顔写真展」の授賞セレモニーも予定しており、チケットがなくても来場してもらえるよう工夫を凝らす。JR東北線白石駅を出発し、城下広場、東北新幹線白石蔵王駅を経由する特別バスも運行する。
昼、夜の部それぞれ全席指定で、前売り券4500円(当日券5000円)、小学生券2000円(同2500円)。連絡先はホワイトキューブ0224(22)1290。