郡和子仙台市長は19日の定例記者会見で、延期していた市立小中高校の入学式に関し、小学校と中等教育学校は6月1日、中学校は2日にそれぞれ実施すると発表した。高校は1、2日のいずれかに行う。
新型コロナウイルス感染防止のため、出席者は保護者1~2人、在校生は代表のみとし、来賓は招待しない。祝辞を取りやめ式典の時間を短縮するなど、各学校が開催方法を工夫する。
学校再開は1日で、始業式は同日実施する。給食は安全な配膳方法を確認するため、3~5日はパンと牛乳のみの簡易給食とし、8日以降に完全給食に戻す。部活動は「3密」を避けつつ、段階的に活動時間や内容を増やす。
小中学校の夏休みは、お盆期間を挟む8月8~18日の11日間に短縮する。7月は21、22日、27~31日の7日間、8月は20、21、24日の3日間を授業日とする。8月3~7日と19日は履修状況を踏まえ、各学校が授業日か休業日か判断する。
中等教育学校、高校4校、鶴谷特別支援学校、あきう幼稚園の夏休み期間は今後、日程を決定する。
授業時数を確保するため、各学校の判断で土曜も授業日にできる。秋休みと冬休みの活用も検討中で、授業の進み方などを見極めて日程を発表するとした。
エアコン設置は、中学校は全64校で6月末までに完了するが、小学校は全119校のうち46校にとどまる見通し。郡市長は「工期短縮を施工業者にお願いしている。設置が間に合わなかったとしても、児童が少しでも涼しく過ごせるように対応したい」と説明した。