宮城県塩釜市の塩釜港に19日、カツオ・マグロ巻き網船が今季初めて入港した。初入港は昨年より約3週間遅く、漁船2隻からカツオとビンチョウマグロ、キハダマグロ計115トンが水揚げされた。台風の影響による雨模様の天候だったが、夏漁の始まりを告げる水揚げに魚市場は活気づいた。
入港したのは静岡県沼津市の第12浜平丸と、三重県南伊勢町の第38清勝丸。漁場は2隻とも千葉県銚子沖で、カツオは1キロ当たり700~250円で取引された。放射線量の簡易測定も行われ、2隻とも不検出だった。
市場関係者は「近海は水温が低く漁場が南にあるため、塩釜への入港はまだ少ない。今後マグロが三陸沖まで北上し、水揚げが増えていくことを期待したい」と話している。