外国人向け観光案内所 仙台中心部に開設へ

仙台市が外国人旅行者向けの観光案内所を年内にも市中心部に開設する方向で調整していることが28日、分かった。英語など複数の外国語に対応し、宿泊施設の紹介や街歩きツアーの提供といったサービスの民間委託を検討している。東北の自治体で初の試みで、増えるインバウンド(訪日外国人旅行者)をさらに取り込みたい考えだ。
市の計画では、運営は企業に委託し、10月中旬をめどに公募型プロポーザル方式で業者を選ぶ。案内所は市中心部の繁華街に置き、多言語で仙台や東北の観光資源を紹介する。公衆無線LAN「WiFi(ワイファイ)」を無料提供し、日本文化を体験するイベントなども企画する。
具体的な場所やサービス内容は、業者側が市に提案する。今月中旬に開かれた業者向けの説明会には、旅行代理店など7グループが参加した。
市は2015年に11万5900人だった市内の外国人宿泊者数を18年に1.37倍の15万9000人に増やす目標を掲げている。
市の担当者は「外国人旅行者の利便性向上で滞在時間や消費額を伸ばし、市内の経済活性化につなげたい」と話す。

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