環境省は23日、ペットとして輸入されている外国産のクワガタムシや桜の木を食い荒らすカミキリムシなど14種の動物について、特定外来生物に指定する方針を決めた。
7月頃に正式に指定される見通しで、指定後は販売や飼育、野外に放すことなどが原則として禁止される。これまで特定外来生物として132種類が指定されているが、人気のクワガタムシが対象となるのは今回が初めてという。
指定されるクワガタムシは、体長約3~8センチでインドや中国などが原産の「マルバネクワガタ」の仲間10種で、国内でも流通している。沖縄に生息している希少種の「オキナワマルバネクワガタ」などとの間で交雑することが知られており、野生に定着すれば国内の希少種が駆逐される可能性があるため、優先的に指定を決めた。