今年の多賀城創建1300年を記念した弁当「みちのく多賀城 美(うま)しもの弁当」が20日からJR仙台駅で販売される。宮城県多賀城市の歴史や魅力を食で発信し、観光客の増加を狙う。
市特産の古代米のほか、県産銀ザケの塩焼きや塩釜稲荷はんぺん、名取市閖上産のしらすグラタンなど周辺地域の食材も盛り込んだ。多賀城南門や名物のアヤメが描かれたかけ紙の裏には、多賀城にまつわるエピソードがつづられている。
18日に市内で関係者を招いたお披露目会があり、深谷晃祐市長は「彩りが豊かで目でも楽しめる、質量ともに100点のお弁当。食を通して多賀城を知ってもらいたい」とPRした。
弁当は節目の年を盛り上げようと食品卸売業かね久(きゅう)(仙台市)や駅弁製造ウェルネス伯養軒(同)が企画、市などでつくる多賀城創建1300年記念事業実行委員会が監修し開発した。
かね久の遠藤伸太郎社長は「仙台駅は東北観光のゲートウェイで全国の人の目に留まる。お弁当をきっかけに多賀城にも来てもらい、地元の食文化や人、風土を感じてほしい」と話す。
1500円。初日の20日は午後3時からJR仙台駅の駅弁屋やコンビニ「ニューデイズ」で販売する。