多賀城市は、下水道や水路の排水能力を超える降雨の際の浸水範囲を想定した「内水ハザードマップ」を作成した。
マップはA3判の両面カラー印刷。1時間当たり120ミリの大雨が降った際の市内の浸水域を深さごとに4色で示し、各地の最寄りの指定避難所を紹介。住宅の浸水被害を防ぐための方法なども載せている。
2021年の水防法改正を受け、国土地理院の標高データを基に市独自の測量・解析を加えて作成した。水防法に基づくマップは県内市町村で初めてという。
市上下水道部施設整備課の担当者は「標高が低くなくても急速に雨がたまる箇所もある。自宅などの周辺状況を確認し、非常時には素早く避難できるよう活用してほしい」と話す。
マップは市内全戸に4月号の広報誌とともに配布したほか、市のアプリ「多賀城防災」やホームページで閲覧できる。23~25日には市文化センターなどで説明会を開く(18日までに申し込みが必要)。連絡先は施設整備課022(745)8052。