宮城県多賀城市市川の多賀城跡あやめ園で18日、3年ぶりに多賀城跡あやめまつり(実行委員会主催)が開幕した。新型コロナウイルス対策で例年より期間を短縮し、25日まで。
2・1ヘクタールの敷地には、ハナショウブを中心に東北でも有数のアヤメ科800種300万本が栽培される。紫、白、黄など多彩であでやかな花が、初日から大勢の来場者を魅了した。
市内の主婦矢口尚子さん(53)は「久しぶりのお祭りに心が躍る。マスク越しにも皆さん笑顔なのが分かる」と喜んだ。
市は市制施行15周年の1986年、繁殖力が旺盛で市の発展にふさわしいと、アヤメ科のアヤメ、カキツバタ、ハナショウブを総称して市花を「あやめ」に制定した。翌年あやめまつりを始め、今年で32回目。
会場には出店が並び、土日は郷土芸能などのステージがある。入園無料。一部の駐車場は乗用車300円、バス3000円の協力金を求める。連絡先は史都多賀城観光案内所022(364)5901。