遠出する時に利用する「夜行バス」。リーズナブルで便利だが、その車内では様々なトラブルが発生する。
ツイッターでは、ある夜行バス運転士の投稿が話題になっている。
投稿したのはツイッターユーザーのえっきー(@etuki0323)さん。
「夜行バス運転士の経験からこれマジで止めてほしいこと」
として、以下の8点をあげている。
(1)サービスエリアで戻ってこないこれマジで止めてくれ。置いて行くぞ。他の人も巻き添えで遅れる。自分は5分待って来なかったら置いてく。(2)体調不良を言わない戻す前に言ってくれればどっかサービスエリアとか安全な所停まるよー。戻されると最悪代車出して大遅延する事あるから体調不良や急なトイレは遠慮なく運転士に言って大丈夫。(3)電車の遅れで発車に間に合わない自己責任。20分前には最寄り駅に着くのが理想。観光バスじゃないから1分たりとも待たないよ。(4)リクライニングトラブル系後ろの人に一声かけてから倒しましょう。倒す角度は自由です。寝るための物だから。ただ一声かけないで倒すと、後ろの人の飲み物が溢れたりするトラブルがあります。(5)暗い車内でスマホをいじる明るさを最小限にしても周りに目立ちます。映画館と一緒。使うならブランケットで隠すとか周りへの配慮を。これ結構トラブルになる。(6)渋滞クレーム乗務員だって早く帰りたいです。でも、どうにもできません。高速バス、夜行バスは路線バスだから決まったルート以外は基本的に通れません。法律違反になる場合があります。(7)シートベルト締めない事故ったら吹っ飛んで死にます。前の座席に叩きつけられて前の人も被害に遭います。時速100キロで事故ったら、高さ5F建てのビルから落ちるのと同じ衝撃を食らいます。自分は再三言ってシートベルト締めない人居たら最悪追い出すことがあります(8)トイレでタバコを吸う嘘みたいだけど居るんだなこれ…。火事になるからやめて。その真下燃料タンクよ。
以上、現役運転士が挙げる夜行バスでのやめてほしい行動だ。もちろんやむを得ない事情があって上記の行動をとった人もいるかもしれないが、心当たりのある人は要注意だ。
「人の迷惑になるので置いていきます」
Jタウンネットは2020年1月29日、えっきーさんに詳しい話を聞いた。
えっきーさんは3年ほど夜行バスを運転しており、現在は運行管理の仕事と併せて運転士をしている。あまりにも車内でのトラブルが多いことから、注意喚起の意味も込めてこのような投稿をしたという。
投稿で挙げた8つのトラブルの中で、最も多いものを聞いてみると、
「サービスエリアで戻ってこない…っていうトラブルですかね。場合によっては他の人の迷惑になるので置いていきます」
とのこと。
通常、夜行バスがサービスエリアに停まる際は、時間内に戻るようアナウンスがかかる。筆者は幸いにも遭遇したことはないが、それを守れない客は意外と多いようだ。
えっきーさんは先述の内容を28日に投稿、29日16時時点で3万件超のリツイートを獲得し、大きな反響を呼んでいる。
夜行バス運転士の経験からこれマジで止めてほしいこと。 pic.twitter.com/Zi0fgiz9YP— えっきー () January 28, 2020
えっきーさんの投稿には、
「夜行バスのヘビーユーザーですので、参考になります。スマホは気をつけます…」「利用者ですが、マジで膀胱ピンチの時に運転手さんに『ごめんなさい、トイレいきたいです…』て言ったら、次のSAでこっそり(?)止まってくれました!言ってよかったと思いました…」「高速バス運転手の息子も嘆いてます。新幹線に乗り継ぎたいけど、定刻に到着しますか?と聞かれ、それは最初から電車使ってって思ったとか」
といった反応が寄せられている。
乗り継ぎの関係などで焦る気持ちはわからないでもない。しかし道路を走っている以上、渋滞による遅延のリスクは避けられず、それを承知したうえで利用するほかはないだろう。リクライニングについては、倒してもいいがサービスエリアで降りる時は元に戻す、といった配慮を求める声もリプライ欄で見られた。
えっきーさんは、これから夜行バスを利用する人に対し、
「乗っている皆さんが周りに配慮をすれば、安くて快適な乗り物です。ぜひ皆さん少しだけでもいいので他の人のことを考え、気持ちの良い旅行にしてほしいです。また、安全のため必ずシートベルトは締めましょう」
とコメントしている。