ごみのリサイクル技術として注目されたごみ固形化燃料(RDF)を作るために全国の自治体が運営する50施設のうち、半数以上の26施設が、代金を支出してRDFを工場などに引き取ってもらっていることが、会計検査院の調査で分かった。
燃料としての品質が低く売却できないことが原因で、RDFの生成にかかる費用も一般的なごみ焼却の倍以上となっており、多くの自治体はRDFを作れば作るほど財政負担を増やしている。稼働を休止した施設もある。
RDF化施設は、可燃ごみを破砕、圧縮し、発電所や製鉄所などの燃料に加工する施設。1997年からダイオキシン規制が段階的に強化されたことで、規制に対応した大型のごみ焼却炉が作れない小規模の自治体が、国が用意した補助制度を使って建設を進めた。検査院の調査によると、国庫補助を受けたRDF化施設は2006年度までに88市町村が参加して50施設が完成。建設費は計約1988億円(うち国庫補助金約584億円)かかった。