大ホールに東北初の四面舞台、客席は2200 多様な演目に対応 宮城県民会館など移転集約の新複合施設

宮城県が東京エレクトロンホール宮城(県民会館、仙台市青葉区)とみやぎNPOプラザ(宮城野区)を集約し、仙台医療センター跡地(宮城野区)に整備する新たな複合施設の概要が20日、判明した。建物は地下1階、地上5階で、延べ床面積は約2万8300平方メートル。1枚の大きな屋根をかけた特徴的な外観を見込む。県は8月下旬にも県民向けの説明会を開く予定。

 建物北側の大ホール(1~4階)は客席が約2200席。東北初の四面舞台を備え、オペラやバレエ、ミュージカルなど多様な演目に対応できるようにする。子ども連れにも配慮し、多目的室を複数設ける。

 スタジオシアター(1~2階)は客席が最大600席。演劇公演を基本とするが、平土間としての利用も想定する。1階には可動席を導入する。

 NPOエリアは広さ約600平方メートルで1階北側に配置する。交流サロンや活動エリアに加え、利用者のプライバシーを考慮した個室の相談室を新設する。

 文化団体の稽古や公演のリハーサルを想定した1階のスタジオ(広さ約460平方メートル)、1階と2階にそれぞれ広さ約600平方メートルと約400平方メートルのギャラリーを整備。カフェもできる見通し。

 県は2024年度中に実施設計を終え、25年度に工事に着手し、28年度内のオープンを目指している。

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