大京、仙台駅東にマンション 中間免震構造を採用

 マンション分譲の大京(東京)は大規模災害への備えを強化した分譲マンションの建設を、JR仙台駅東側の再開発地区で始めた。基礎部分ではなく、低層階の間に免震装置を設置する「中間免震構造」を採用したのが特徴だ。
 マンション名は「ライオンズ仙台レジデンス」で、仙台市宮城野区東九番丁に建てる。鉄筋コンクリート13階建て。敷地面積は約2200平方メートル。108戸を分譲予定で、来年12月の完成を目指している。
 住居部分は2階以上で、この下の1階共用部分との間に免震装置を設置し、基礎から1階部分は耐震構造を採用する。通常の「基礎免震」で発生する恐れのある地表付近での設備被害と、免震装置の水害による影響を避けられ、点検や補修も行いやすいという。
 このほか、停電時にエレベーター1基を動かす専用の自家発電も設ける。各戸に配布する水用タンクなどを保管する倉庫も整備する計画だ。
 住居は全戸オール電化とし、充電設備を備えた電気自動車用の駐車場も数台分を準備する。
 販売価格は、約70平方メートルの3LDKが約3000万円前後となる見通し。10月に入居者の募集を始める。
 同社の仙台市内のマンションとしては計195棟目で、中間免震の採用は市内で3棟目。広報室は「東日本大震災をきっかけに、顧客の安全重視の姿勢が強まっていることもあり、今後は中間免震の採用を増やしていく」としている。

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