厚生労働省と文部科学省は19日、今春に卒業した大学生の就職率(4月1日時点)が前年同期に比べ、0.3ポイント上昇の97.6%になったと発表した。6年連続で改善し、1997年の調査開始以来の過去最高を更新した。文科省が発表した今春卒業の高校生の就職率(3月末時点)は、0.3ポイント上昇の98.0%と7年連続で改善した。91年春(98.3%)以来、26年ぶりの高水準。
学生に有利な「売り手市場」となる中、大卒で就職を希望した学生の割合は、74.7%と過去最高だった。厚労省は「景気回復に伴い、企業の採用意欲が向上している」(若年者雇用対策室)と分析している。