大型こけしの頭コロリ 大崎・鳴子温泉 積雪の重み原因か

 伝統こけしの里、宮城県大崎市鳴子温泉で国道47号沿いに立つ観光PR用大型こけし(高さ6メートル)の頭部が落下した。頭上に積もった雪の重みのためとみられ、長年観光客を出迎えてきたこけしのアクシデントに惜しむ声が上がっている。

 こけしはグラスファイバー製で内部は空洞。けが人はなかった。

 こけしがあるのは、国道47号と国道108号の分岐点近くにあるこけし販売「岩下こけし資料館」の前。同館の遊佐妙子社長によると、7日に開館しようとしたところ、駐車場に直径2メートルの頭部が落ちていた。「国道側に落ちなくてよかった。お騒がせして申し訳ない」と語る。

 こけしは、同館が開業した1983年に高さ6メートルの2本を建てた。鳴子地区の屋外にあるこけしでは最大という。

 今回倒れたのは西側の1本で、頭部に約50センチ以上の積雪があった。遊佐社長は「西側は日当たりが悪く、雪が溶けずに積もっていた。前夜の吹雪も影響したのかもしれない」と話す。

 東側のこけしは新庄市方面、落下した西側は大崎市方面を向いていた。遊佐社長は「なんとか修繕できないか検討したい」と復活の可能性を探っている。

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