大崎出身のソプラノ歌手 青木麻菜美さん脚本・出演 歌劇「気軽に楽しんで」 来月1日・仙台で初演「オペラはつまらない」

とかく「難しい」と敬遠されがちな歌劇の魅力を伝えたいと、大崎市出身のソプラノ歌手、青木麻菜美さん(29)がオリジナルの音楽ショー「Opera Is Boring/オペラはつまらない」を企画した。仙台を拠点とする音楽家らが出演し9月1日、仙台市青葉区のエル・パーク仙台で初演される。

 青木さんは尚美学園大を卒業し2016年に渡米。ニューヨークと大崎市を拠点に活躍している。活動を通じ、両国をはじめ本場イタリアなどでも、オペラは市民に縁遠い存在になっていることを痛感。もっと気軽に楽しんでもらうため、ショーを企画した。

 物語はドニゼッティの歌劇「愛の妙薬」の筋書きを念頭に置いた恋愛コメディー。青木さんが脚本を手がけた。

 プッチーニ「誰も寝てはならぬ」、モーツァルト「夜の女王のアリア」、ビゼー「ハバネラ」など誰もが耳にしたことのある、オペラのメロディー17曲が登場。原作にとらわれず青木さんが新たに付けた歌詞を、ジャズやロックなどポップなアレンジで聴かせる。編曲などは、青木さんのニューヨークの音楽仲間が担当した。

 出演は青木さんのほか、主演の高橋正典さん(バリトン)、宮城県大郷町出身のメゾソプラノ歌手赤間夏海さん、朝倉佑太さん(テノール)。仙台市のピアニスト及川久美子さんらの演奏をバックに歌う。演出は高山広さん。

 青木さんは「聴かない人の元にオペラを届け、聴いてもらうことが大切。楽しさを伝えたい」と話す。

 午後6時半開演。入場料はS席4500円、自由席3500円。仙台市市民文化事業団が助成する。

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