大崎市・放射性物質自主検査 サンプル用稲刈り開始

 宮城県大崎市は7日、本年産米の放射性物質を測定する自主検査のため、13地点を皮切りに市内でサンプル用の稲の刈り取りを始めた。9月中に計50地点で採取、測定し、地場産米の安全PRにつなげたい考え。
 測定は、県の調査に準じ1950年以前の旧市町村単位で1~4地点を選び行う。測定結果は参考値とする。
 この日は田尻、鹿島台、松山の3地区で刈り取りを実施。市職員と3地区を管内とするみどりの農協(美里町)の職員が、1地点につき計100株、玄米にして3~4キロ分の稲を鎌で刈った。
 作業した同農協田尻営農センターの林利弘センター長は「生産者は福島第1原発事故の影響を気にしている。稲刈りシーズンは目前なので、早く結果を知りたい」と祈るように話した。
 刈った稲は脱穀や乾燥を経て玄米として山形市内の検査機関に送られる。測定結果は公表する。

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