大手銀行3社、6月から「固定型住宅ローン金利」一斉引き上げ

大手銀行各社が、6月から適用する住宅ローン金利を発表しました。変動金利型は据え置いた一方、このところの長期金利の上昇などを受けて固定型の住宅ローンは一斉に引き上げられました。 住宅ローンを借り入れる際、利用者は固定金利と変動金利を選ぶことができます。銀行各社の発表によりますと、三菱UFJ銀行は6月から適用する10年固定型ローンの最優遇金利を5月から0.14ポイント引き上げ1.20%としました。また、三井住友銀行は5月より0.05ポイント引き上げ1.75%に、みずほ銀行も0.05ポイント引き上げ1.55%と、各社一斉に引き上げる形となりました。 これは、銀行が固定型の住宅ローン金利の参考とする長期金利が上昇傾向にあることが主な要因です。 日銀が近い将来に追加の利上げや国債の買い入れ減額など、さらなる金融政策の正常化に動くのではないかとの思惑などから、30日の債券市場では長期金利の指標となる10年物国債の利回りが一時、1.100%まで上昇し、2011年7月以来、およそ13年ぶりの水準となりました。 また、アメリカでも長期金利が高い状態のまま推移していて、アメリカの金利に連動しやすい日本の金利も上昇していくのではないかとの予測もあり、今後、住宅ローンの固定金利は更に上昇する可能性もあります。 一方、短期金利に連動する変動型ローンの金利は各行とも据え置きました。

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