大漁祈願威勢よく 網地島でみこし渡御

宮城県石巻市網地島で30日、「雷神宮祭」の本祭が開かれ、大漁や海上安全を祈願するみこしが島内を巡行した。大型連休で帰省した若い男衆らがみこしを担ぎ、浜に威勢のよい声が響き渡った。
長渡(ふたわたし)地区にある雷神社で神事を行った後、みこしは午前10時に境内を出発。太鼓とほら貝の音に合わせ、男衆らは「チョーサイ!」と掛け声を上げながら地区を練り歩いた。
長渡漁港では島民らが見守る中、みこしは岸壁から海に入った。長渡漁港、根組漁港では餅まきもあり、祭りを盛り上げた。
網地島は東日本大震災で死傷者はいなかったが、人口減と高齢化が進み、島に暮らす住民は約350人。島おこしのNPO法人ジョイフル網地島の小野喜代男理事(78)は「島をアピールして観光客を呼び、活気を取り戻したい」と語った。

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