宮城県は18日、新型コロナウイルスの感染対策と社会経済活動の両立を目的とした「みやぎ飲食店コロナ対策認証制度」に関し、20日から認証基準を緩和すると発表した。国の基準例見直しを踏まえ、22項目のうち3項目を削除し、5項目の内容を変更。料理の大皿での提供などが可能になる。
本年度2回目の基準改定
認証基準の改定は昨年11月に続き、本年度2回目。これまで料理や食器類の個別提供、感染対策のチェックシート作成などを店側に要請しているが、いずれの項目も廃止する。
緩和項目では、順番待ちの行列に求める対人距離を「1メートル以上」から「触れ合わない程度」に改める。「座席での間隔確保」の例外に、日常的に接する少人数の知人らによる同一グループも加える。ビュッフェの食品やドリンクへの保護カバーも不要にする。
一方、利用者や従業員の体調確認といった基本的な感染対策、飛沫(ひまつ)感染のリスクを考慮した適切な換気は継続してもらう。
県によると、認証店は17日時点で3611店(閉店を含む)。基準改定後も各店の判断で従来の対策を実施できる。