大船渡と宮古でサンマ初水揚げ

 東日本大震災で被災した大船渡市の大船渡魚市場と宮古市魚市場に22日、本州では今季初のサンマが水揚げされ、両市場は活気づいた。
 大船渡魚市場には午前10時45分頃、福島県いわき市の大型サンマ船「第三十八福吉丸」(168トン)が接岸。19、20日の夜に北海道の北東沖約200キロでとれたサンマ25トンを水揚げした。1匹160グラム超の大型が9割を占め、1キロ当たり650~538円で取引された。
 同船は津波で船底が破損し、四家義昭漁労長(63)も自宅が全壊するなど被災。四家漁労長は「値段は考えていたよりも安いが、港と街の復興を願い、立ち上がっていきたい」と力を込めた。
 同市場の千葉隆美専務(62)は「震災はあったが、今年もサンマの顔が見られて一安心。前を向くしかない」と話した。
(2011年8月23日 読売新聞)

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