宮城県亘理町逢隈田沢上川前の阿武隈川河川敷に、地元の住民団体が植えた約3万本のヒマワリが見頃を迎えている。
JR常磐線の鉄橋近くの1.6ヘクタールで、5年ほど前から栽培。幼児の背丈に近い120センチ前後の茎の上に大輪の花を咲かせ、残暑の河川敷を彩っている。花畑の中には自由に入ることができ、4日は近所の逢隈児童館の園児らが散策を楽しんだ。
当初は常磐線の利用客に楽しんでもらう目的で栽培していた。逢隈地区は内陸に位置しており、東日本大震災後は被災者を励ましたいとの思いも込めて、「がんばれ宮城」の看板も掲げた。
同地区まちづくり協議会の加藤鉄正事務局長は「河川敷に広がるヒマワリの姿に、元気や希望を感じてもらえたらうれしい」と話した。
15日ごろまで楽しめる。シーズン終盤には、少量なら花を切って持ち帰ってもいいという。