大都市の60歳代 7割がネット利用

10日、電通総研は、シニア層のインターネット利用についての全国調査結果を発表した(調査期間:2012年1月13日~1月23日、対象:60才から79才までの男女計600人)。それによると、インターネット利用をしている人の割合は 60 代で57.0%(全国平均)と半数を超え、70 代においても、23.3%に達したという。
「ネットを始めて良かったと感じていること」では、1位が「友人・知人とのコミュニケーションが増えた」(55.7%)。2位「情報が増えたり、知識が広がったりした」(55.3%)、3位「好奇心が広がった」(41.4%)、4位「地図機能により知らないところに行くのが楽になった」(35.4%)、「時間が節約された」(35.4%)という結果に。
情報という点では、「健康や病気に関する知識を得ることができた」(29.1%)、「緊急の情報(急病のときの救急対応病院の情報など)が得られるようになった」(22.8%)などシニア層なれではの視点で有効性を認めている人も多い。
また、大都市(東京都区部を含む人口100万人以上の市)ではネット利用率が高く(60代 70.2% / 70代 26.3%)、人口10万人未満の都市では低い(60代 52.2% / 70代 20.3%)傾向にあることも明らかになった。
こうした結果をふまえて、ツイッター上では「今後はシニア向けのネットサービス、モバイルサービスが増えそうだ」など、市場開拓の可能性があるとみる人も。ちなみに2ちゃんねるでは、「60歳以上板」というものがあり、そこでは
「人生は一度きり 60歳からは好きな事だけしょう」
「2012年で満90歳だけど何か質問ある?」
「若者よ人生金じゃぞ」
と、人生の先輩たちがスレッドを立てている。
これら“60歳以上”ユーザーの意見について、2ちゃんねるの“若者”は、
「激動の時代を生きてるからな
マジぱねぇ」
「言葉選びが素晴らしい 年の功だけはあるな」
とすっかり脱帽。同板では女性のことやネットのことについて語るスレッドも見られ、「おれもこんなじじいになりたい」と大人気。今や高齢者もネットを積極的に活用する時代。ネット住民たちもそんな60歳以上のネットユーザーに敬意を払っているようだ。
(R25編集部)

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