大野智、宮古島巨大リゾートビジネス 信頼を寄せるパートナーとの関係に周囲の心配

まばゆいほどの白い砂浜と、眼前に広がるコバルトブルーの海──日本屈指の景勝地として知られる沖縄・宮古島で、ある宿泊施設の建設が着々と進められている。島の一角にそびえ立つ要塞のような建物は、来年1月に竣工予定の巨大リゾートホテルだ。

「設計を手がけたのは島に住む一級建築士。大きな窓から空と海、亜熱帯の樹木が見える自然と融和したデザインで、180度オーシャンビュー、バルコニーの先には『インフィニティプール』と呼ばれる目の前の海とつながっているように見えるプールが設置されているといいます」(地元不動産関係者)

 現地の工事現場の掲示板に、施主として記載されている会社は、東京に本社を置くX社。実は、同社は2016年4月に嵐の大野智(41才)が設立したレジャー会社である。2020年12月31日をもって活動休止に入った大野だが、宮古島から予期せぬ近況が聞こえてきた。

 大野にとって宮古島は特別な場所だという。

「ジャニーズJr.時代、仕事でこの島をはじめて訪れた大野さんは、南国特有の雰囲気と海の美しさに惚れ込み、宮古島の魅力にどっぷりハマっていました。周囲にも『ハワイより好き』と語り、デビュー後も多忙なスケジュールの合間を縫って、休みが取れるたびに島を訪れるようになったのです。

 現地でも、漁船で沖に出て巨大なまぐろや食用魚のタマンなどを釣る姿が話題になっていましたが、都会ほど騒がれることもなく、リラックスして過ごせることが何よりうれしかったといいます」(大野を知る島民)

 島に通ううち地元の漁師やプロアングラー(釣り師)とも顔なじみになった大野は、いっそう釣りにのめり込み、バラエティー番組の企画を利用して二級小型船舶免許も取得している。

「国民的アイドルとして多忙な日々を過ごしていた大野さんにとって、宮古島でのんびり釣りをしたり、絵を描いて過ごす日々はかけがえのない癒しの時間だったといいます。東京に戻ってからも『島に住みたい』と口癖のように言っていました」(大野の知人)

 5年ほど前には、島の中心部に一戸建てを借りて、住んでいたこともあったという。その借家を拠点に大野は釣りを楽しむ一方で、移住の候補地となる手頃な土地を探し始めた。いまも手つかずの自然が残る島の一角に、X社が1200坪の広大な土地を購入したのは2017年。前出の不動産関係者が語る。

「新型コロナの感染が拡大する前、宮古島には国内外から年間100万人以上の観光客が訪れていました。宿泊施設が不足していることにホテル業界が目をつけ、近年は外資系企業も進出。建設ラッシュが始まると、島の地価が10倍から場所によっては500倍近くまで跳ね上がり、バブルの様相を呈していました」

 サンゴ礁でできている島の大半は国の自然保護区域に指定され、建ぺい率も厳しく制限されているため、外部の人間が土地を買うことは容易ではない。

「X社は、地元の農家の方から信じられないぐらい格安で希少価値の高い土地を入手しています。うまくやったもんだと思っていましたが、後で大野さんの会社だと知って驚きました。どうもX社は大野さんではなく、A氏というビジネスパートナーが取り仕切っているようです。交渉術に長けている人物のようですね」(前出・不動産関係者)

 X社の登記簿謄本には代表取締役はA氏とあり、大野の名前はない。実は大野はX社以外にも複数の会社を持ち、不動産の管理や売買を行っている。購入、あるいは新築した物件は都内だけでも10軒以上。だが、入居者の大半はオーナーが大野であることは知らない。X社同様、ほかの会社もすべてA氏が代表者となっているからだ。

「友人たちは、この状況に驚いています。大野さんは近年“ゆっくり休みたい”と口にしていたし、だから活動休止したはず。それが蓋を開けてみると複数の会社を持ち、不動産ビジネスを拡大している。百歩譲って不動産投資は資産運用だと言えるかもしれませんが、本格的なリゾート経営となれば話は別。これは本当に大野さんが望んだことなのか、周囲からは心配の声が上がり始めています」(前出・大野の知人)

 2019年1月に行われた嵐の活動休止会見で、大野はグループとしての活動を「いったん立ち止まり」、「違う景色を見てみたい」と語った。このときすでに宮古島の土地を手に入れていたようだが、会見ではこんなことも明かしている。

《釣りをしていても明日の仕事のことや、いろんなことが(頭に)入ってくる自分がいる。一回、自由になるために、お休みをするという思いもあります(中略)。何も気にせず絵を描いたり、縛られるものを一度払ったときに、自分が何を思って、何をするのかに興味があります》

A氏は“家族総出”で大野と深い関係

 宮古島に足繁く通い、設計と開発を仕切ってきたのはA氏と島の関係者だという。大野が全幅の信頼を寄せるA氏とは、いかなる人物なのか。

「テレビ番組の制作会社の役員で、大野さんとは番組のADだった頃からの飲み仲間。その関係は20年近く続いているそうです。同年代ということもあり、釣りに行くときも、旅行に行くときも常に一緒でした」(芸能関係者)

 人見知りの大野にとって、A氏といる時間が増えるほど、2人は友人以上の関係になっていったという。

「面倒見のいい人で、大野さんの引っ越しの手続きなんかもAさんがやってくれていた。まるで個人マネジャーのようですが、Aさんの場合、プライベートにも深く入り込んでいました。大野さんに女性を紹介することもあったそうです。逆に大野さんは、Aさんのためにお金を出すことを厭わなかった。Aさんは制作会社の役員といっても、不動産を買い漁るだけの資金は持ってませんでした。ほとんど大野さんのお金です。

 2人で設立したX社の社名は、お互いの名前に由来しているようです。大野さんがオーナーのほかの会社ではAさんの親族も役員に入っているので、まさに“家族総出”で大野さんの周りを固めています」(前出・芸能関係者)

 当初、宮古島のリゾート施設は、大野とA氏の趣味のため、という目的があったようだ。

「もともとあの土地に建てようとしていたのは宿泊施設ではなく、友人たちと住むためのヴィラでした。大野さんのアート作品を飾るギャラリーも併設した別荘のような建物で、同じ敷地内にAさんの家も建てる予定だったといいます。Aさんは“家族を東京に置いて彼(大野)と一緒に移住するつもりです”と周囲に言っていたようです。釣りが好きな友人を招くためのゲストハウスを建てる構想もあったそうですよ」(前出・大野の知人)

 しかし、その後、設計図は大幅に変更され、計画の中心は宿泊施設に変わったとみられる。すでに配筋工事も済んだ施設は、付近のペンションやレストランと比べても巨大だ。収容人数などは不明だが、一般の観光客にも開放される予定だという。

「Aさんは人当たりもよくイケメンで人脈も豊富に見えます。不動産に関する特別な情報も入る立場にあったのか、経営のことが何もわからない大野さんは彼が言うままにお金を出していた。ただし、目的はあくまで資産運用だったはず。最近は、不動産投資にしろリゾート経営にしろ、ビジネス色が強くなり始めているように見えます。

 大野さんはAさんを信じ切っていて、彼の言うことなら何でも聞いてしまう。ビジネスの話としてもどこかきな臭い気もしますしね……」(前出・大野の知人)

 A氏に、宮古島のリゾート経営を始め、大野と進めるビジネスについて聞いたが、

「プライベートなことは答えられません」

 と言うのみだった。

 X社が手掛ける宮古島のリゾートの開業は来年春頃を予定している。多くの人が予想していなかった展開だけに、“嵐の前触れ”にならなければいいが。

※女性セブン2022年9月1日号

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