大阪ひったくり認知件数がワーストワンに再転落 強制わいせつも全国最多に

 大阪府警は12日、府内の昨年1年間のひったくり認知件数が1761件となり、都道府県別でワーストワンになったと発表した。平成22年中の認知件数で、35年ぶりにワーストワンを返上していたが、早くも再転落することになった。府警犯罪対策室は「今年は自治体や地域住民などの連携をさらに緊密にし、検挙と防犯対策を推進していきたい」としている。
 府警によると、23年中のひったくり認知件数は前年比17・6%減の1761件となったが、2位の東京(1719件)や22年にワーストワンだった千葉(1067件)など首都圏や関西の都府県を上回った。
 また、大阪はひったくりのほか、路上強盗やオートバイ盗などの件数も全国最悪を記録。街頭犯罪全体の認知件数は6万9772件で東京(8万2152件)に次いで全国2位だった。
 さらに強制わいせつの認知件数も1251件(前年比173件増)で全国最多に。このため、府警はわいせつ事件への対応を今年の重点課題の一つと認定。「女性や子供を守ることは体感治安の向上に直結する。署同士で常習犯や連続犯の情報を共有するなどし、早期の検挙につなげていきたい」としている。

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