天守閣「震度6強で倒壊も」=名古屋城、立て看板で警告

名古屋市は18日午前、名古屋城天守閣の耐震性不足が指摘されていることを受け、観光客に注意喚起する立て看板を敷地内に設置した。日本語と英語で「震度6強で倒壊する危険性が高い」と警告し、地震発生時には速やかに避難するよう呼び掛けている。

河村たかし市長は市役所内で記者団に対し、「倒壊の危険性が非常に高い建物を放っておいてはいけない」と強調した。

看板は午前8時半すぎから、天守閣への入り口や正門前など3カ所に設置。立ち会った名古屋城総合事務所の西野輝一所長は「建物の実情を来場者に知ってもらい、万一のときにはスムーズに避難してもらいたい」と語った。今後、中国語の警告文も追加する予定だ。

市は老朽化したコンクリート製の天守閣を木造で復元し耐震補強する方針だが、予算は継続審議中で、18日開会の11月議会で審議される。倒壊に言及することで入場者が減る可能性があるが、次善の策として看板を立てることにした。

[時事通信社]

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