宮城県が9日公表した2010年度学校保健統計調査によると、体重が身長別の標準より20%以上多い「肥満傾向児」の割合は、小中学生では6年男子を除く全学年で男女とも全国平均を上回った。太り気味の宮城っ子が多い理由について、県教委は「偏った食事や運動不足の影響ではないか」と分析している。
肥満傾向児の男女別割合は表の通り。中学生は各学年で12~16%台と高く、全国平均を3~5ポイント上回った。女子の1、2年は全国1位。男子の1~3年、女子3年は2位だった。全国上位の傾向はここ数年続く。
対照的に、高校生は2年男子を除く全学年が全国平均を下回った。女子の低下が目立ち、3年は6.62%で前年の23位から40位に、1年は8.16%と20位から32位に順位を下げた。県教委は「身長が急伸し、部活動での運動量も飛躍的に増えることが一因にある」との見方を示した。
男子の体重は幼稚園児が1位(19.7キロ)、中学1年が2位(46.8キロ)だった。女子は中学1年が1位(45.5キロ)。幼稚園児(19.1キロ)、中学2年(49.0キロ)は2位だった。
身長は男子の場合、幼稚園111.4センチ、小学4年134.4センチでともに3位。女子は小学1年が116.8センチで2位、小学2年が122.5センチ、小学3年が128.6センチで3位となった。
座高は、男子の高校1~3年が県内の過去最高記録を更新。それぞれ90.8センチ、91.8センチ、92.3センチだった。
調査対象は県内166校の1万4244人。各校でことし4~6月に行われた健康診断の結果を基にまとめた。