太平洋クロマグロ、幼魚漁獲の半減合意 15年から

 水産庁は4日、福岡市で開かれた中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の小委員会で、日本近海を含む北太平洋でのクロマグロの幼魚(30キロ未満)の漁獲量を2015年から約10年前より半減させることで関係国が合意したと発表した。急減している太平洋クロマグロの資源回復を強める狙い。
 太平洋クロマグロは幼魚の取りすぎで、親魚の生息数が過去最低の水準にある。委員会は昨年、幼魚の漁獲量を02~04年の平均から各国が15%減らすと決定。順調に繁殖するよう、今回は削減率を50%にすることを日本が各国に提案していた。
 日本の漁獲量は15年から最大4007トンになる。ただ、近年の不漁などで12年に3815トンに減った際にも流通価格は大きく変動しなかったため、水産庁は価格への影響は少ないとみている。
 委員会は日本や韓国、米国など26の国・地域が加盟。削減案は12月の年次会合で正式に決まる。

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