太陽光の窓口一元化 家庭用、業務の効率化図る 東北電力

 東北電力は、家庭用太陽光発電設備の電力系統への接続や売電契約などに関する窓口業務を一元化した「太陽光受給センター」を新設し、1日、本格的な業務を開始した。62営業所でそれぞれ受け付けていた業務の効率化を図るのが狙いで、全国の電力会社で初めての取り組みという。
 太陽光の接続件数は、2012年7月に再生可能エネルギー固定価格買い取り制度が始まって以降、急速に増加。東北電管内で13年度は2万8279件と、11年度(1万2931件)の2倍超に上った。
 また岩手、宮城、福島の3県が全体の7割以上を占めるなど、申し込みの地域や時期が偏っており、効率的な人員配置が課題になっていた。
 センターは仙台南営業所(仙台市若林区)内に設置。5月から一部営業所分を対象に業務を始めた。従来は消費者と契約した設置業者が郵送か持参で申し込んでいたが、今後はセンターへの郵送に一本化する。東北電は「業務を集中化することでお客さまの利便性向上につながる」と説明する。
 高圧線に接続する大規模太陽光については、従来通り営業所や支店で受け付ける。

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