仙台市太白区秋保町周辺で浮上した太陽光パネル製造工場などの整備構想を巡り、秋保地区の住民らが24日、計画中止を求める陳情書を郡和子市長に提出した。
陳情は秋保小学区、馬場、湯元地区の地元3連合町内会をはじめ、秋保町土地改良区や秋保温泉旅館組合など10団体の連名。秋保小学区連合町内会の大江広夫会長(66)は「水資源の枯渇や土砂災害、景観悪化を招き、安全安心や安定した暮らしを覆す」と懸念し、厳しい姿勢で臨むよう市に要請した。
郡市長は「太陽光発電といえども、大規模な森林伐採を伴えば環境に負荷がかかる。住民の気持ちをしっかり受け止め、市のスタンスを明確にして対応する」と強調。早期に計画を把握し、事業者に適切な環境配慮を求める考えを示した。
10団体は市議会議長にも同様の陳情書を提出した。