奥羽山脈まんなかの旅 岩手と秋田県境マップ

岩手、秋田両県境の6市町が共同で、広域観光マップ「岩手と秋田のまんなか旅」を作った。県の垣根を取り払い、観光客の視点に立った情報発信の第1弾。奥羽山脈を挟んだ地域の食、温泉などの魅力をアピールし、新たな観光コースを提案している。
マップ作りには岩手から雫石、西和賀の2町、秋田から横手、大仙、仙北、美郷の4市町が参加。岩手県の盛岡、県南両広域振興局と、秋田県の平鹿、仙北両地域振興局も支援した。
新聞の見開きより一回り大きいA全判で、3万4000部を発行。各市町の観光案内所、道の駅などで1月中旬から、折り畳んだ形で配布している。
表の面は仙北市の田沢湖、西和賀町の乳製品直売所などを組み合わせた1泊2日コース、西和賀町の地元スーパーや横手市の温泉を回る日帰りコースなど計7コースを紹介した。
大仙市大曲で親しまれているサンドイッチ、雫石町のスープカレーといったご当地グルメ情報も載せた。
裏面は6市町を含む周辺の地図のほか、道の駅8カ所の紹介、サクラ、カタクリなどの開花時期を示したコーナーを設けた。
6市町の連携は2015年度、西和賀町の呼び掛けで始まった。広域観光の空白域だった点に着目し、意見交換を重ねた。
事務局の同町観光商工課の担当者は「観光客にとって行政の垣根は関係ない。それぞれの地域に眠る魅力の情報発信に力を入れたい」と説明する。

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