女子学生、パワー結集 仙台でフリーペーパー発行

おしゃれ好きの東北の女子大生グループが、同世代の女の子をターゲットにしたフリーペーパー「SWITCH(スイッチ)」を発行している。学生モデルが仙台市内で撮影したグラビアや学生の視点で各大学を紹介するコーナーを盛り込む。学生スタッフは「女子学生のパワーを結集させたい」と意気込んでいる。
 仙台市青葉区の中心商店街で11月上旬、SWITCH12月号のグラビア撮影があった。6人の学生モデルが冬をテーマにコーディネートした私服で撮影に挑んだ。
 季節を先取りしたコート姿でポーズを取ると、買い物客が「あっ、モデルさんだ」。モデルを務めた東北大4年の井上真那さん(21)はにっこりほほ笑み返し、「歩き慣れた場所だったので緊張しなかった。読者が街の魅力を再発見できるページにしたい」と話した。
 製作しているのは、スタッフ7人、学生モデル31人が所属する女子学生コミュニティー「epi(エピ)」。宮城、福島、山形の3県の大学、高校9校から集まった。SWITCHはことし7月に創刊し、隔月で既に3冊を発行した。
 誌面を飾るファッションは全て私服で「等身大の大学生」を追求する。美容や健康に関するコラムのほか、高校生にも手に取ってほしいと授業やサークル活動の様子を写真付きで紹介している。
 スタッフは東北各地の大学を訪ねて有志のモデルを集め、企業協賛を募って製作費を賄う。仙台市の出版社が協力する印刷以外は、ほぼ学生が手弁当で運営している。
 スタッフの佐々木明(さやか)さん(19)=宮城学院女子大2年=は「おしゃれには誰でも興味がある。大学の枠を超えて参加しやすい」と言う。山内菜緒さん(21)=東北大3年=は「今しかない学生生活を目いっぱい楽しんでほしい」と読者への思いを語る。
 A5判カラーの24ページ。奇数月の25日に翌月号1万5000部を発行する。仙台市を中心に大学、専門学校、高校計62校や飲食店に置いてある。

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