女川の水産品ブランド化 復興へ「あがいん」発表

東日本大震災からの復興を目指す宮城県女川町と、住民有志で設立した「復幸まちづくり女川合同会社」は10日、地元の水産加工品のブランド化と観光振興を図る「女川ブランディングプロジェクト」の発表会を開いた。
 独自ブランド名は「AGAIN(あがいん)女川」。「再び」を意味する英語と「食べて」という意味の方言を掛け合わせた。「女川を再び笑顔あふれる町にする」という思いを込めた。
 プロジェクトは、ブランド認定商品の開発と子ども向け水産業体験プログラムの実施が柱。合同会社が町などと連携し、復興を加速させる。
 認定商品は県内の水産物を町内で加工し、全国に売り込める商品を選定する。今月に入り、シュウリ貝やノリをまいた「女川しそ巻」、ホタテやタコのオリーブオイル漬けなど8品を認定した。
 町役場であった発表会では、須田善明町長と合同会社の社員、プロジェクトを支援するキリングループ関係者らが認定商品をアピールした。
 須田町長は「取り組みを必ず実のあるものにできるよう町も努力する」と述べ、合同会社の阿部喜英代表社員は「復興には民間も汗をかくことが必要。水産業を活性化させ、女川全体の活性化につなげたい」と語った。
 キリングループは5000万円を寄贈。キリンビールマーケティング宮城支社の小西弘晃支社長は「女川は若い人が一体となって進もうとしており、水産物も魅力がある。価値を磨き、素晴らしい商品をつくれるはず」とエールを送った。

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