これも多分、放射脳の方々の思い込みとデマ作成の賜物のような気がする。
スマートフォンのアプリを使い、妊娠や出産、育児の正確な情報を配信する試みが注目されている。
スマホの普及に伴い、多くの妊婦が医学的根拠に乏しいインターネット情報を信じてしまうリスクに直面するようになった。医師が監修した情報だけを選別して伝えることで、妊婦らの情報収集の不安解消が期待されている。(玉崎栄次)
「妊娠中、何を食べてはいけないのか」
「妊娠中、何を食べていいのか、いけないのか調べたが、ネットにはさまざまな記事があり、どれが正しいのか分からなくなった」
昨年8月に男児を出産した会社員の女性(36)=神奈川県藤沢市=は、妊娠中の情報収集で困惑したことを振り返る。
妊産婦にとって情報をめぐる不安は少なくない。出産や育児の雑誌を発行する「リクルートマーケティングパートナーズ」(東京都中央区)が昨年12月、日本産科婦人科学会の協力を得て実施したアンケート(産科医128人、妊産婦600人対象)では、産科医の89・1%、妊産婦の70・5%が「妊娠中に手にする情報に課題がある」と回答した。
理由として、ともに約半数(産科医47・4%、妊産婦53・9%)が「情報過多」を挙げている。
「古い情報が多い」
この調査では、産科医と妊産婦の間で、情報の信憑(しんぴょう)性の認識に大きな差があることも分かった。
「インフルエンザの予防接種は妊娠したら打てないと思っている人が多い。しかし、妊婦が感染すると重症化の可能性があるので、妊婦が最優先なのは産科医には常識だ」
日本産科婦人科学会幹事長の阪埜浩司医師はこのような事例を挙げる。
ネット情報など妊娠中に触れる知識について、産科医の86・8%が「信憑性が低い情報が多い」と判断するのに対し、妊産婦はわずか33・3%。「古い情報が多い」と感じている妊産婦も12・1%にとどまり、産科医(28・1%)の半数以下しかいなかった。
リクルート発行の「ゼクシィBaby 妊婦のための本」の尾花晶編集長は、妊産婦がネット記事などを読む際、注意すべき点を次のように指摘する。
「誰がいつ書いたのか、監修者はいるのかなどを確認することが重要。妊産婦本人による体験談も多いが、体は人それぞれなので、医師らが監修した記事を参考にしてほしい」
医師の顔写真付きの記事
とはいえ、医学的知識に乏しい一般人にとって信頼できる情報かどうか見極めるのは難しく、不安が残る。そこで注目されているのが、医師が監修した信頼できる情報だけを配信してくれるスマホの無料アプリの活用だ。
例えば、リクルートマーケティングパートナーズは4月から妊娠・出産アプリ「Baby+」のサービスを本格的に開始。妊娠中の食生活や肌のケアなどについて、医師の顔写真付きの記事を配信するほか、胎動数カウンターやアルバムなどの機能も充実している。
昨年7月には、月間600万人が利用するネットサイト「mamanoko(ままのこ)」を運営する「クルー」(東京都品川区)が妊娠育児情報アプリ「ままのて」の配信を始めた。利用開始時の登録情報を基に子供の月齢に応じた記事を個別配信しており、担当者の小林恵理さんは「最適な時期にふさわしい情報を得られ、利用者が情報を取捨選択する悩みや負担を解消できる」と話す。
地方自治体での活用も進んでいる。千葉県船橋市は3月に妊産婦支援アプリ「ふなっこアプリ」を配信。予防接種や乳幼児検診を通知するなど子育て世帯の負担解消に役立てている。