妖精「ぴち」よろしく 白石市PRアニメのメーンキャラ決定

 宮城県白石市の委託を受けて同市のPRアニメ作品を制作している旭プロダクション(東京)は、作品中に登場するメーンキャラクター「白石の妖精ぴち」を決定した。17日には商店や飲食店の協力を得て、市民に新しいキャラクターに親しんでもらうイベントも開始した。
 アニメ作品は国の交付金を財源に活用した緊急雇用創出事業として、市が昨年7月に旭プロへ制作を依頼した。
 白石の魅力を分かりやすくPRする内容で、長さは約3分間。3月24~27日の「東京国際アニメフェア2011」で正式発表した後、DVD化し市内の小中学校などに配布する。
 「ぴち」は大きさが3~5センチほどの想定。額には不思議な力を持つ石が付いている。市の担当者は「太古の昔から白石に存在し、人々に幸運をもたらす不思議な生き物のようなイメージ」と解説する。
 東京に本社スタジオを構える旭プロは、09年11月にアニメ活用の地域振興を盛り込んだ包括協定を市と締結。10年4月、同市亘理町の市情報センター・アテネに宮城白石スタジオを開設した。
 協定に基づき同年11月にはミニコミ紙「ふるさとイキイキだより」の発行もスタート。これまで5号を重ね、白石のスタッフが取材した観光案内や企業情報をA4判の表裏に掲載している。
 17日に始めたイベントはミニコミ紙発行を通じて交流が生まれた商店や飲食店など33店舗で、買い物客らに「ぴち」のポケットティッシュ約4000個を配布している。
 ティッシュには当たり券がしのばせてあり、市内のこけし工人が制作した「幸運ぴちこけし」を3人に贈る。イベントは27日まで。連絡先は旭プロ宮城白石スタジオ0224(22)1281。

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