婚約中という理由で有名タレントから番組外されたとAD証言

 華やかに見えるテレビ業界だが、その現場では制作会社のアシスタントディレクター(AD)たちが寝食を忘れて必死で働いている。仕事もきついし、おまけに極貧生活。そんなADの心の支えが恋人や家族だ。だが、その大切な存在にも迷惑や心配をかけてしまうときも。現在、制作会社で事務職をしているAさん(30代)が言う。
「去年まであるバラエティーの新番組のADをしていました。有名なタレントをMCに起用して、鳴り物入りで始めた番組なんですが、なかなかスタート直後は視聴率が伸びなかったんです」
 しばらくたったある日、そのタレントが突然スタッフを集めて、こんな質問をした。
「今、この中で幸せな人はいる?」
 当時、交際中の恋人と婚約したばかりのAさんは、元気よく「ハイ!」と手を挙げた。すると、そのタレントは「なるほど、ということはあなたが番組のツキを奪っているんだな。辞めてくれる?」とひと言。
「冗談だと思いましたが、本当にその番組のADを外されてしまったんです。しかもその後、嘘のように視聴率が上がっていきました。それから、私は“視聴率を落とすスタッフ”とレッテルを貼られて、撮影現場にも行かせてもらえず、もっぱら会社の電話番です…」(Aさん)
※女性セブン2013年12月5日号

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