ところが、これが実は子どもの才能を潰してしまっているかもしれないのです。
そこで今回は、雑誌『クーヨン』2014年1月号の「才能の芽を摘む“おせっかい”にご注意!」の記事を参考に、“おせっかい親にならないために注意すること”をご紹介します。
■子どもの成長は子どものペースで
<子どもの成長は、どの子の場合も不思議なくらい、順序通りには進みません。しかし、かえってそのことが、一人ひとりの個性や特性を表していると言えます。だからこそ大人はまず、この予定調和では進まない子育ての醍醐味を味わい、受け止めていくことが大事ですね。>
これは、親子で通える幼稚園『モンテッソーリ幼児クラブ』を主宰した、たちのゆみこさんのお話です。
確かに子どもの成長は、見ていると心配なくらい、あっちに行ったりこっちに行ったり。親だとつい心配して、声をかけて手を差し出したくなりますよね。
ところが、たちのさんは「これがいけない」と言うのです。一筋縄ではいかない成長の様子を、親自身が楽しむ余裕がなくてはいけないと言うのです。
■才能は本人の意志で引き出されるもの
<その子のもつ能力は、強い力を加えて引っ張り出すのではなく、本人の意志で、必要に応じて引き出されていくことが本当に大事だと思います。>
例えば、絵が上手にかけているのを見て、高価な色鉛筆を与えたところ、全く絵を描かなくなってしまったとか、いろんな習い事をさせたけれども、どれも長続きしなかったなど。こうしたことをもしかしたら経験していませんか。
確かに、親が環境を作ることは大事ですが、物を与えることとは違います。むしろ、小さな子どもにとっての環境とは、“ひと”つまり、周囲の“大人”がいることなのです。
例えば、周りの大人も一緒にお絵かきを楽しむとか、一緒にピアノを習うなど、子どもが好きなことに自然と向き合える状況を作ってあげるのが一番大切、ということなのですね。
ついつい、“よかれ”と思って、手出しや口出しをしてしまいますよね。これが、“おせっかい親”の特徴でもあるのです。
大事なのは、「自分でする!」と言う子どもの気持ちを大事にしてあげることです。
以上、“おせっかい親にならないために注意すること”でしたが、いかがだったでしょうか? 親心としては自然な行動でもあるかと思いますが、ここはグッと我慢して、温かく見守ることも大切なのかもしれません。
さっそく、今日から子どもを信じて見守ってみませんか。才能が大きく開花することでしょう。