子どもの甲状腺検査始まる=2年半で36万人に実施-福島

 東京電力福島第1原発事故を受け、福島県のすべての子どもを対象に行われる甲状腺の超音波検査が9日、福島市の福島県立医大付属病院で始まった。県は今後2年半にわたり、事故当時18歳以下だった約36万人に対して検査を実施する。
 初日は被ばく線量が比較的高かった浪江町と飯舘村、川俣町山木屋地区の約140人が来院。小学生の子ども2人を受診させた浪江町出身の榊原紀子さん(38)は「これからのある世代。毎年でも検査をしてもらいたい」と語気を強めた。検査を受けた飯舘村出身の草野洸紀さん(18)は「甲状腺異常のニュースを見て不安に思っていた。結果は1カ月後に郵送されてくるが、それまでは不安だ」と語った。(2011/10/09-11:06)

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