我が子の幸せを願わない親はいない。だがそのために何ができるかと言われてみると、なかなか具体的な事柄が浮かんでこないものである。
「子どもを幸せにする5つの鍵」という記事をご紹介したい。我が子が幸せになるために親が果たせる役割を綴ったものだ。
1. 独創的な遊びをさせる
「親が子どもにして欲しい遊び」ではなく「子どもが自由にする遊び」をやらせよう。ルールのあるゲームや人に教わる遊びではなく、まったく自由な遊びだ。ブロック遊びでも、ままごとやお絵描きでも、思うままに遊ぶことで、子どもは自分が何を楽しいと感じるかに気付く。自分の思考の傾向や好み、長所の把握に繋がり、将来自分に合った趣味や職業などを自信を持って選択することができる。
2. 健康な体に育てる
昔から健全な精神は健全な肉体に宿ると言うが、まさにその通り。良く眠り、運動し、体にいい食事をする――これらは子どもが成長していく過程で、精神的発達の基盤となるものだ。バランスの取れた生活は安定した精神を育む。夜更かし、ゲーム漬け、ジャンクフードなどには気を付けよう。
3. 何でも手伝ってしまわない
子どもが「出来ないこと」と「やれば出来ること」を見極め、時間がかかろうが下手だろうが「やれば出来ること」は自分でやらせよう。様子を見て手助けを申し出たり、助言をしたりするのは良いが、着替えから友人との仲直りまで、全てに手や口を出してはならない。困難に立ち向かうストレスを経験、克服することで、子どもは問題に自力で対処する能力を身に付けていく。困難は全て成長の機会だと思って見守りたい。
4. いつでも気にかけていることを伝える
いつもと子どもの様子が違う……そんな時は様子見をせず、「元気ないね。何かあったの?」など、すぐに訊ねよう。話したがらないようなら無理に聞かず、しばらくしてからまた訊ねる。親が自分のことを気にかけてくれている、話したければいつでも聞いてくれる、という安心感は何物にも代えがたい。愛されているという実感が自己肯定感を育てていくのだ。
5. 感情表現をさせる
子どもの時に素直に感情を表すのは大切なこと。なぜ悲しいのか、なぜ腹が立つのかなどを、たどたどしくても自分の言葉で表現させよう。自分の気持ちを押し殺さずに、分析して対処することで感情のコントロールができるようになっていく。怒りや不安、憎しみ、悲しみ、妬みなど様々なマイナス感情を上手に制御し克服できれば、人生が楽になる。
人に与えられるものはみな、一時の幸せをもたらしはするが、お菓子や玩具のようになくなったり色あせたりしてしまう。結局のところ幸せとは、自分の中からわいてくる継続的な充足感や、自己制御力ではなかろうか。
子どもの幸せを願うことは、すなわち子どもの強さを求めることにも思える。いずれ自分の手で幸せをつかめるよう、健やかな成長を応援したい。