小さい子がウソをついたり、物を盗んだりすることがあります。これは脳の過活動によるもので、3歳半までであれば誰でも起こりうる自然なことです。それ以降もこのような振る舞いを続けている場合、エスカレートする可能性が高くなります。
3歳までに愛情を注いできちんとしつけることが重要。
親なら誰しも、子供には心身ともに健やかに育ってほしいと願うもの。一方で、動物をいじめるなど、子供特有の残虐さや、自己中心的な振る舞いをどこまでしかるべきなのか悩むという方も多いと思います。
ミシガン大学を中心とした、複数の大学の合同研究チームは、子供の行動と脳の働きに関する調査を行いました。この結果、「3歳」という年齢がキーになっていることが明らかになりました。
脳には「偏桃体(アミグダラ)」と呼ばれる感情をつかさどる部分があり、これが過剰に反応すると、衝動的・攻撃的な行動を引き起こすと考えられています。こうした反応の強さは人により様々ですが、遺伝要因と環境要因の双方が関わっているようです。
幼い子供が感情をコントロールできないのは当然のことで、彼らの偏桃体はしばしば過剰反応をみせ、かんしゃくを起こします。しかし、親が常に近くで愛情を注ぎ、しつけを行うことで徐々に過剰反応を起こしにくくすることができます。
ただし、3歳から3歳半を超えてもこうしたコントロールができないと、激しい感情の起伏や自己中心的な行動はエスカレートし、将来非行に走るリスクが非常に高くなってしまうのだそうです。
子供が将来感情をコントロールできるかどうかが3歳までに決まってしまうというのは、ちょっとショッキングな事実。虐待や放置はもっての外ですが、なるべくそばで、たっぷりと愛情を注いで育ててあげたいものです。
参考: You can tell by the age of THREE if a child will become a tearaway
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2490431/You-tell-age-THREE-child-tearaway-Some-children-grow-bad-behaviour.html