子供だって…細部こだわる本格派「トゥイーンズ」世代

 Y世代は8歳から26歳だったころ、小売業界が最も重要な市場と考えてきた世代だ。だが、最近は8歳から12歳のトゥイーンズの市場から目が離せないようになってきた。
 NPDグループによると7歳から14歳の少女が服装に使った年間総額は2006年に115億ドル(約1兆3800億円)と4年の105億ドルからさらに伸びた。
 女子トゥイーンズはざっと1000万人。音楽や映画、携帯電話業界に続いてファッションやスキンケア、化粧業界に影響を及ぼし始めた。業界ではこの市場をKGOY(kids getting older younger)と呼ぶ。

 小売りコンサルタントのケン・ニッシュさんは「8歳未満でおもちゃや子供服を嫌がっても驚いたり怒ったりすべきではない。3歳で幼稚園、6歳でコンピューターという具合に子供たちはもっと小さいときから外部の影響を受けているのだ」という。
 女子トゥイーンズには友達と同じ服装をしたがる、リップクリームやジーンズなどはいくつ持っていてもほしがる、環境問題に敏感、実年齢より2歳程度上にみえる格好をする、などの特性がある。
 買う場所は百貨店や量販店よりリミテッド・ツー、ジャスティス、アバークロンビー・キッズなどに今のところ限定されている。これにラッキー・ブランド・ジーンズ、Jクルー、ジューシー・クチュールなどが追随を始めた。

 ラッキーの商品は成人向け商品のデザインをそのままにサイズだけを縮めたものだ。同社は「大人っぽくみせるためではない。高品質で美しいものを着てもらいたいのだ」としている。(ワシントン ジェーン・オドンネル)

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